2018年9月7日
今回の試験の難易度は、旅客、貨物ともに前回と同程度となっていますので、合格率は30%前半を予想しています。
設問の形式は、前回と比較し若干の変更があり、旅客、貨物ともに穴埋め問題では8つの語群から選ぶものが1題増え、また、正しいもの1つを選ぶ出題が1題から2題に増えています。
今回の試験においては、法令改正に関する出題が少な過ぎると感じています。
旅客においては、道路運送法及び運輸規則が平成28年12月から平成29年4月にかけて改正されましたが、その改正事項の出題が、前回に比較し減少(4→1)しています。
また、貨物においても、前回は「医学的知見に基づく措置」が出題されましたが、今回は法令改正の出題は全くありません。
遠隔地IT点呼をはじめ、運行記録計の記録の義務付け、準中型免許の新設に伴う、初任運転者に対する特別な指導の実施時間の拡大、荷主都合による30分以上の待機時間の乗務等の記録付けについては、試験に合格し運行管理者に選任されたときには必要となる訳ですから、これらの法令改正については積極的に出題すべきと考えます。
特に、道路運送法は大きな法令改正があったにもかかわらず、法令改正の出題がないことに不可解な思いがしています。
それでは分野ごとに見ることにしましょう。
「旅客」は、
①道路運送法の設問はすべて基礎知識を素直に問う良問でしたが、問6-2の「勤務日数及び乗務距離」は、問24-2では「勤務時間及び乗務時間」であるため、受験者に正誤のヒントを与える設問となっていました。
②道路運送車両法では、新しい誤り箇所を2つ(問10-2、問12-1)を出題しました。なお、整備命令の穴埋め出題である「経路の制限」が穴埋めとして真に重要なのか、疑問を感じています。
③道路交通法は設問自体としては適切ですが、道路交通法を苦手にしている受験者が多いことから、5分野の中では得点できなかったのではないかと推察しています。
④労働基準法は基礎知識を問う設問及び応用力を問う設問でしたが、穴埋め出題は、5年前に出題されたとはいえ、タクシーの日勤の1日の拘束時間だけを問う設問だったので、意外でした。
⑤実務上の知識及び能力は、解答できる設問ではありますが、時事問題が多かったのが目立ちました。問26-4の「これらの疾患」の「これら」の意味がくみ取れない表現になっており、「脳血管疾患」とすべきと思います。
「貨物」は、
①貨物自動車運送事業法の8問はすべて基礎知識を素直に問う設問ばかりでした。
②道路運送車両法は、新しい誤り箇所を1つ(問10-2)を出題しました。なお、整備命令の穴埋め箇所である「経路の制限」の穴埋めとしての真に重要なのか、疑問を感じています。
③道路交通法は設問自体としては適切ですが、道路交通法を苦手にしている受験者が多いことから、5分野の中では得点できなかったのではないかと推察しています。
④労働基準法は基礎知識を問う設問及び応用力を問う設問はいずれも良問でした。
⑤実務上の知識及び能力は、解答できる設問ではありますが、時事問題が多かったのが目立ちました。問26-4の「これらの疾患」の「これら」の意味がくみ取れない表現になっており、「脳血管疾患」とすべきと思います。
WING塾の「模擬試験」は、旅客、貨物ともに、道路交通法の問17「穴埋め出題」のズバリをはじめ、設問の4択の枝の約3割近くがズバリ当たっています。
さらに、模擬試験後の講義において説明した箇所が試験問題に随所にありましたので、しっかり模擬試験と直前対策講義の内容を復習した受講者の皆様方は合格できたと確信しています。
合格通知が届きましたら、WINGジャパンまで吉報をお知らせいただければ幸いです。
好評発売中の「運行管理者(貨物)速習テキスト」の姉妹書として「運行管理者(旅客)テキスト&問題集」が10月19日発売されます。
電子書籍も同時発売されます。
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厳選した直近の過去問を取り入れております。
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来春3月、旅客を受験される方は是非、一読して見てください。
(表紙は素案で正式ではありません)