2018年3月17日
今回の運行管理者試験は、前回に引き続き運行管理者として必要とされる正しい知識を問う良問が多くあり、とてもよい傾向にあると思います。
特に、労働基準法の問19で「医師による面接指導」が初めて出題されたことは、過労死の最も多い職種であるのが、運転者であることから遅きに失したとはいえよかったです。
合格率は、すべてを問う設問が復活したこともあり、貨物・旅客とも前回より若干低い30%前後を予想しています。
単なる丸暗記ではなく、工夫が凝らされた設問が多くなっていることから、十分な学習時間を必要とする国家資格となってきています。
今回、群馬を除く関東一円において、貨物・旅客合計で20回にわたり講師を務めて感じたことは、本試験問題の作成サイドと受験者サイドの開きが徐々に大きくなってきていることです。
本試験の設問は、毎回進化し続けているのに対し、大部分の受験者では試験に対する取組みにはあまり大きな変化は見受けられません。
働きながらの受験であるため、学習時間をまとめて取れない訳ですので、学習を受験の申込み時点くらいから開始して欲しいところですが、現実には試験前1ヶ月前後からの受講者が多いことが気がかりです。この期間からでは余程、集中的に学習しないと合格水準までに達することは困難です。
WING塾では、短期間の学習でも合格できるよう、ポイントを絞って簡潔に解説をするようにし、また、模擬試験では、過去の試験問題の分析等を基に精度の高い問題を作成するように努めています。
今回の模擬試験では、貨物は本試験の問2、問6、問7、問10、問13、問17については、ズバリ正解できる問題で、また、問1、問3、問4、問14、問15、問16、問21、問22、問23、問24、問28では一部が解答できる問題でした。
旅客は、本試験の問1、問6、問7、問10、問13については、ズバリ正解できる問題で、また、問3、問4、問5、問12、問14、問15、問16、問21、問23、問24、問25、問28では一部が解答できる問題でした。
このほか、直前対策講義では、貨物・旅客の問9、問20(語呂合わせで)をズバリ正解できる解説をしました。
なお、講義で伝えることができませんでした、貨物・旅客の問2「医学的知見」については、WING塾の「1問1答」の最終(3/4)で案内しました。
以上のとおり、WING塾の模擬試験及び講義では、受講者の合格のお役に立てる内容となったものと確信しています。
なお、好評発売中の「運行管理者速習テキスト」(貨物)ですが、「理解度チェックを赤いシートで隠しながら、確認できます。過去問ばかりやってると基本的な事を忘れてしまいますが、時々確認しながらやり、過去にいつ出題されたか…重要度も5段階で書いてあり、買って良かったです。」との評価をいただきました。
語呂合わせもあり、わかりやすく解説していますので、受験者の皆様の愛読書にしていただければ幸いです。
現在、「運行管理者速習テキスト」(貨物)に引き続き「旅客」についても出版すべく執筆中です。
8月26日の試験に向けて、WING塾の受講申込者及び「運行管理者速習テキスト」(貨物)のご購入者には、試験前3ヶ月以上前の5月7日から弊社ホームページで「1問1答」の案内をしていますので、是非、活用していただきと思います。