2017年8月30日
今回の試験で気づくことは、運行管理者として必要とされる知識の程度を素直に問う問題となっていることです。
正しいものすべてを問う問題をなくし、また、穴うめ問題は選択肢を8つから2つにして、正解しやすくしていることの背景としては、前回の試験の低い合格率を考慮し、出題者の合格率を引き上げたい意向を感じます。
過去に出題されたことがなく、初めて出題されたものは、健康診断個人票の保存期間くらいで、これまでになく少なくなっています。
法改正については、貨物は昨年7月IT点呼、旅客は昨年末の道路運送法、旅客自動車運送事業運輸規則の改正がありましたが、出題されたのは意外と貸切の乗務途中点呼のみで、若干拍子抜けでした。
なお、問26の選択肢3の「乗務前点呼において運転者に運転免許証の提示を求め、確認をしている」ことが「適」との正解には、合点がいきません。
旅客自動車運送事業運輸規則及び貨物自動車運送事業輸送安全規則においては、乗務前点呼には運転免許証の提示を確認することは定めされていないからです。運転免許証の提示の確認は義務ではないことから「法令では定められていないものの」の文章を設問に追加すべきと考えます。
いずれにせよ、今回の合格率は出題者の意図に沿って、旅客、貨物とも35%前後まで上昇すると思います。
WING塾の受講者から自己採点の結果の報告が入ってきていますが、いずれも高得点です。 その中で、8月25日(試験3日前)模擬試験&直前対策講座を受講した方から、模擬試験では9点でしたが、講座の内容を復習したおかげで20点以上を得点でき合格できそうとの嬉しい報告もありました。
また、ネットで購入した教材(オリジナル教材・重要ポイント教材)だけで学習し、自己採点では見事合格できそうとの報告も受けています。
今秋10月には、WING塾で使用している教材を基に書籍(貨物)として刊行する予定ですので、全国の受験者の皆様方のお役に立つことができるものと確信しています。