2022年12月25日
2022年12月23日、自動車運転者の労働時間等の改善のための基準「改善基準告示」が改正されました。
今後、1年3月余日の周知期間を経て、2024年4月1日から「改正改善基準」が適用されます。
1日の拘束時間は、最大拘束時間がトラック、バス、タクシー日勤ともに16時間から15時間に、休息期
間は、最低8時間以上からトラック、バス、タクシー日勤ともに継続11時間以上与えるよう努めることを
基本とし、9時間を下回らないことになります。
また、トラックの1年間の拘束時間は、労使協定締結の場合には3,516時間から3,400時間に、バ
スには定めはありませんでしたが、実質最大3,484時間から3,400時間になるなど、労働時間の縮
小が求められることになります。
www.mhlw.go.jp/content/001028570.pdf
また、2024年4月1日からこれまで猶予されていた罰則付き時間外労働の上限規制が導入されます。
なお、トラックについては、厚生労働省は「改善基準告示」の改正に伴い「荷主特別対策チーム」を編成
し、都道府県労働局にトラック運転者のための特別チームを発足しました。
www.mhlw.go.jp/content/11202000/001028469.pdf
労働基準監督署が発着荷主等に対して要請し、都道府県労働局が長時間の荷待ちなどの改善等に向けて、発
着荷主等に働きかけることになります。
今回の改善基準告示の改正が契機となり、働きやすい職場となり、ますます運送業界が発展することを期待
しています。